映画の興行の仕事

黄金時代の撮影所

映画がデジタル化される40年以上前、日本映画の黄金時代と呼ばれる時代がありました。その時代に、フル稼働を続けながら次々と新作を送り出していた映画の撮影所は"夢工場"と呼ばれていました。そこで生み出される作品の数々は、まさにいろんな人々の夢の結晶だったに違いありません。

夢への入口

そのひそみに倣えば、さしずめ映画館はその"夢"に触れるための入り口です。映画作品が消費者である観客へと届けられる空間、映画館に携わる仕事が映画興行の世界です。

シネコンの急増

ここ数年、うなぎ登りで増え続けてきた全国の映画館数は、2001年末時点で前年から61館増の2585スクリーン。シネマコンプレックス(複合映画館、以下シネコン)の隆盛により、これで8年連続の増館ですが、昨年記録した303館増に比べると、さすがにその勢いは鈍化しました。

閉館も相次ぎ

シネコンは全国各地で増加の一途にあるものの、既存館の閉館も相次ぎ、興行界の未来はまだ混沌としていると言えます。

興行会社と劇場

東宝、松竹、東急レクリエーション

映画館(劇場、シアター)のほとんどは興行会社によって経営されています。興行会社には、東宝、松竹、東急レクリエーションなどがあります。多くの興行会社は、本社興行部と、現場である映画館との多重構造になっていたりしますが、現実的に映画館を就職先として考えた場合、その興行会社の区別によって(厳密ではないが)映画館は次のように分類できます。

(1)大手映画会社による直営館と傍系館

(2)独立系興行会社(他産業経営館を含む)による映画館

(3)大手資本による巨大シネコン

直営の単館ロードショー館も

大きなチェーンを展開する東宝、松竹、東急レクリエーションなどの興行会社では、主に全国ロードショー作品を上映しますが、大手の直営の単館ロードショー館もあります。

ミニシアターや名画座

独立系の興行会社は、劇場経営が事業の一部門となっていることが多く、レジャー施設や飲食店などを多角経営している会社も多い。複数の劇場があるところでは、そのうちのいくつかは興行チェーンの系列下に入って大手と同じ全国ロードショー作品を上映する場合もありますが、ミニシアターや名画座として劇場のカラーを強く打ち出しているところも多く見られます。

ワーナー.マイカル、ヴァージンシネマズ

今や大きなマーケットとなったシネコンは、ワーナー.マイカル、ヴァージンシネマズなどの大手資本が経営する複合映画館です。当初は郊外型としてスタートしましたが、次第に都市部にも進出するようになり、昨年は都内でもオープンが相次ぎました。

都市部シネコン

今年もいくつか都市部のシネコンのオープンの噂があり、今、興行の世界においてもっともダイナミックな変化が見られる分野でもあるでしょう。