映画「ダイ・ハード」(1989)~湯村紗瑛

【1989年】

映画「ダイ・ハード」

ニューヨークの警官ジョン・マックレーンは、別居中の妻子とクリスマス休暇をすごすため、ロサンゼルス空港に降り立った。妻のホリーは、ロスに進出した日本企業の幹部としてらつ腕をふるっていた。妻が仕事を優先したせいで、夫婦仲はきわどくなっていた。

マックレーンは、日本企業の新築した34階建てハイテクビルに案内される。クリスマスイブとあって人気はなかったが、30階で、妻の会社の慰労パーティーが開かれていた。

宴もたけなわというとき、一団の男たちがビルに侵入した。彼らはビルを封鎖し、パーティー会場の出席者約30人を人質にとった。「日本企業のあくどい商法に制裁を加える」というのは名目で、ねらいは金庫だ。

マックレーンは、たまたま別室にいた。彼は、要求に応じない日本人社長が射殺されるのを目撃する。どうしたらいいんだ、落ち着け。かくして、マックレーンはたった1人で、13人ものテロリスト集団を相手に闘いをいどむことになる。

めっぽう面白いアクション映画である。お話はよく出来ているし、仕掛けは大きいし、迫力は満点だ。


湯村紗瑛